中核問題・防衛パラダイム

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欧米の精神科及び心療内科の立場から東京でのカウンセリング・精神療法

バーガー ダグラス 精神科医(著)

セラピーにおけるテーマの中心は、誰もが心理的安定を脅かす非適応感や愛されていないと感じる中核問題を保持しているという点にあります。精神防衛心理はこれらの中核問題の悪影響を緩和しようとしますが、時に、防衛方法が非適応的な形で現れ(必要以上に人の関心を引こうとしたり、不健康な恋愛関係に陥ろうとしたり)、 個々にとって精神社会学的な諸問題や、心理的問題に結びつくことがあります。このパラダイムは、力動学的精神療法自我心理学モデルと密接に関係があります。

これらの精神防衛心理がどのようにして問題を導いたのかを理解し改善するために、中核問題から起こる現象をできるだけ最小限にすることがセラピーでは大変効果的な手段です。このパラダイムを患者さんに明確に説明し個々の状況に応じて問題の解決へ向かえます。しばしば、患者さんご自身のことを理解するという目的で、「ケース説明」を第三者向けに書き出す(本当に第三者に出すということはなく、第三者の声だけで書くという意味ですが)ことも有効的です。この解釈はより適応的な生活方針(防衛)を使うことを発見するのに役立ち、それによって、非適応的な精神防衛による人生のトラブルを少なくすると共に、特定の中核 問題が日常生活に対する悪影響を最小限に留めることはもちろん、問題をより軽減することが出来ます。

中核問題
中核問題は誰もが自分自身やまわりに抱く精神的図式(スキーマ:人間の記憶中に蓄えられた知識の構造)であります。それは、常に無意識的であり、特定の精神ストレスによってのみ意識化されます。例えば、愛されていないという感情、認められていないという感情、無能感、脅迫感、圧迫感や侮辱感などといった感情が主な中核問題です。幼少の頃には多かれ少なかれこれらの中核問題を誰もが持っており、大人になってもこれらの中核問題はある程度残ります。遺伝及び幼少時の体験や人間関係の要因によって一人一人が有する中核問題の強さが異なります。特に、未解決の中核問題は、性 格に及ぼす影響は大きいと予想されます。

防衛機制と精神社会学的トラブル
中核問題は人の心のバランスを崩す恐れがあり、人はそれに対して防衛機制を必要とします。理論的には、防衛は二つに分類されます。一つは満足や円滑な精神社会的機能につながる適応的防衛で、もう一つは精神社会学的トラブルを引き起こす非適応的防衛です。適応的防衛は、仕事や遊びの中で感情を昇華させることはもちろん、冗談を言ったり、他人を褒めたり助けるというような方法も含みます。(例えば、ボクシングアナウンサーになる人は、自分の無意識的な攻撃性や怒りに対して、比較的適応的な防衛を使用しています。)防衛の大部分は無意識です。人は防衛に対する自覚を精神療法の中で得ることができますが、日常の行動の中で心理的防衛を使用していることに通常気付いていません。人が今までやってきた防衛を簡単に放したくなく、防衛を変えるのに対して強い抵抗があります。

より非適応的な防衛を使えば使うほど、生活のトラブルをより多く持つことでしょう。非適応的な防衛は、自慢したり、自分自身や他人の価値を下げたり、自分自身の感情を他人に投影したり、(例えば、女嫌いの人や人種差別論者らは自分に対する無価値観を他人へ投影します)、他人を食い物にしたり、人の攻撃を行動化したり(容易に喧嘩する等)といったことを含みます。非適応的な防衛はより子供じみていて、荒っぽく、問題を引き起こしがちになります。最初に使う防衛に失敗すると、さらに非適応的な防衛を使用するようになるのはよくあることで、またさらに問題をより導き、そして時に破局的反応を引き起こしてしまう場合もあります(例えば、全ての試みが失敗した後に、自殺を企図して恋人を振り返らそうとしたり等)。

トラブルは、個人を非常に悩ます活動的及び急性的なトラブルと、個人が知っているかもしれないまたは、知っていないかもしれない、非活動的及び慢性的な問題に分類することができます。そのトラブルは通常、患者さんが初診する相談の主な内容になり、防衛や中核問題について話すために来ることが稀である。

基本的なメカニズムの要約
幼少期の体験や遺伝は精神の安定を脅かす特定の中核問題を形成します。中核問題 は、適応的(円滑な精神社会的機能に結び付く)、または非適応的(精神社会的問題に結びつく)防衛によって守られます。トラブルは、活動的、急性的および非活動的、慢性的なトラブルに分類することができます。

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